介入警戒から155円半ば〜157円前半のレンジが続いていたドル円ですが、
5月5日18時頃からクロス円全体で円売りが加速しました。
注目されていた米国ISM非製造業景況指数の結果はややインフレ鈍化を示す内容となり、本来はドル売り材料と受け止められる結果でしたが、ドル円は大きい下落はせず、むしろ上昇する結果となりました。
この記事では、なぜ円売りが再開したか?
そして現在の市場 のコンセンサスについて整理します。
18時の急変:リスクオンによる「円売り」の加速
ドル円:5分足

5月5日18時頃、クロス円の急上昇(円売り)する動きが見られ、ドル円も157.8円台まで上昇しました。
一時的に円の買戻しが入ったものの、21時頃には再度157.8円台を回復する展開となりました。
なぜ円売りが起きたか
1.介入警戒よりも円売り圧力の強さが上回った
前週の円買い介入後も効果が薄れ、ドル円が157円台後半へ戻していることが市場で報じられています。
一部報道ではドル円が157円台前半で「日本の当局が介入を実施したとみられる」とも指摘されましたが、「介入への警戒で一瞬落ちたものの、円安基調が勝って戻した」との見方が優勢です。
2.日銀の利上げ期待が弱い
みんかぶでは「日銀の利上げ期待の低さが円高を抑制する」との指摘が出ています。
3.リスクオンで、円が売られやすい地合い
swissinfo.chでは「米国とイランの停戦維持により株価が上昇し、原油価格が下落した」と報じられています。
前日に中東情勢の緊張で急騰していた原油価格が調整したことで、リスクオン心理が広がり、円売りに拍車がかかりました。
介入警戒との関係
総じて、介入警戒の重責はあるものの、中東情勢リスク緩和によるリスクオン(株高・円安・原油調整)
円売りの下値を支えた形です。
米国ISM非製造業景況指数の結果
インフレ圧力は高止まりしているものの、指数自体はやや低下しました。
- 総合指数結果:53.6(予想53.7、前回54.0)
- 価格指数:約59台(前回:60台前半 )
また、同日発表のJOLTS求人件数など雇用関連が市場予想をわずかに上回ったことで、
businesstimesなどは「FRBが金利をより長く高水準に維持する余地を与える可能性がある」と指摘しています。
過度な利下げ期待後退が回避された結果、ややドル売り優勢となりましたが、市場の反応は限定的でした。
明日以降のポイント 市場・報道の見方
市場コンセンサスとしては「円安基調は残るが、158〜160円に近づくほど介入警戒で荒れやすい」 という見方が主流です。
みんかぶ
円売りは強まるも、介入警戒は残るとの見方
157.50円付近にまとまった売りオーダー があったが、ストップを巻き込んで突破した可能性を指摘。
また、「ドル円は下落トレンドを形成しにくいため、粘り強い介入が必要」との市場の声も紹介。
ロイター
日銀データから、約5.48兆円規模の円買い介入があった可能性を報じつつ、
「米日金利差、日銀の利上げペースの遅さ、原油高などで円の下押し圧力が残る」と分析。
株探
「来週の見通しとして追加介入への警戒感から過度な円売りは縮小しやすい」との見方。予想レンジは1ドル=154円〜159円という予想です。
まとめ・明日以降の戦略
5月5日は、中東情勢の緊張緩和からリスクオン(株高、円安、原油調整)がが優勢となり、介入警戒で上値が重かったドル円に円売りが再開しました。
158円付近には売りオーダーやオプションが重なっており、一旦は上値を抑える可能性がある一方、下値には一定の買いが入りやすい構造です。
足元では円売り基調が維持されている状況ですが、介入警戒がくすぶる中では方向感を探るレンジ相場が続きそうです。
GW明けの本格始動で、改めて介入ラインや原油・中東情勢の動きに注目していきましょう。
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