米イラン情勢の膠着で原油価格が高止まりしています。
日本をはじめとするエネルギー輸入国への通貨圧力が強まる中、日本当局による追加介入警戒も根強く残っています。
ゴールデンウィーク中の薄商いも重なり、方向感に乏しい相場の中、
今日5月5日に発表される米ISM非製造業景況指数が、短期的な相場変動のきっかけになる可能性があります。
この記事では、現在のドル円相場がこのレンジにとどまっている背景を事実ベースで整理するとともに、チャートから見える注目ポイントを整理しました。
1.現在のドル円相場の状況
155〜157円台のレンジ継続
日足チャート

RSI30の売られ過ぎ→40台に上昇(やや強気)ボリンジャーσ-3(上昇の余地あり)
一時間足チャート

テクニカルポイント:157.2円台の上値抵抗、155.6円台の下値支持
2.ファンダメンタルズ
レンジ継続の背景
上値を抑える要因:為替介入への警戒感
4月30日の介入後、157.2円台から上値を2度抑えられる展開となり、追加介入警戒が上値を抑えています。
市場では短期的には介入警戒がやや後退したとの見方もある一方、市場全体では追加介入への警戒が完全に消えたわけではなく、特に157円台前半で再び上値を抑えられるかが焦点となっています。
下値を支える要因:原油高と中東情勢
米国とイランの対立が続く中、ホルムズ海峡は依然として高い状態にあります。
こうした地政学リスクを背景に、原油価格は高止まりしており、Reutersもエネルギー輸入国である日本などの通貨に下押し圧力がかかっていると報じています。

WTI原油CFD(日足)
ドル円では、原油高による輸入コスト増が円売り要因となり、下値を支える主な要因となっています。
また、4月のFOMCでは米国のインフレ懸念から利下げ期待が後退し、米金利が下がりにくい状態もドル円を下支えする背景となっており、
今日5月5日23時発表のISM非製造業指数がドル円を動かす材料と考えられます。
3. 今日の注目:米ISM非製造業景況指数
4月に発表された米インフレ関連指標(3月分)では、ISM非製造業景況指数の価格指数※が「70.7」 と2022年10月以来の高水準となり、燃料や輸送コストの上昇、中東情勢関連のエネルギー価格の影響が指摘されました。
(※サービス部門のコスト圧力やインフレ傾向が反映されるため、注目度は高い)
また、5月1日に発表されたISM製造業・価格指数も2022年4月以来の高水準となり、原材料価格の上昇圧力の強さが確認されています。

こうした流れを踏まえると、今日発表のISM非製造業景況指数では、 景況感(総合指数)に加え、価格指数が高止まりするかどうかが重要なポイントとなります。
価格指数が再び高い結果となれば、インフレ圧力の持続が意識され、米利下げ期待後退からドル買い要因になる可能性がある一方、価格指数が低下する場合は、インフレ鈍化観測から米金利低下・ドル売りにつながる展開も想定されます。
なお、同時に発表されるJOLTS求人件数やPMI関連指標も、雇用や景況感の補足材料として市場の変動要因となる可能性があり、結果次第ではドル円の短期的な振れ幅が大きくなる点には注意が必要です。
4.テクニカル
節目のレート
上側(レジスタンス帯)
159.3〜160.0円 週計算レジスタンス3、オプションの層
157.5~158 週計算レジスタンス1、オプションの層
現在値付近
156.8〜157.3円 週計算PIVOT、オプションの層
下側(サポート帯)
155.0〜155.6円 週計算サポート1、オプションの層(下抜ける走る可能性あり)
※想定の節目のレートは必ず止まる、反発するものではありません。
まとめ・トレード戦略
現時点ではイラン情勢の膠着+原油高+介入警戒のためレンジ継続が155〜157円台のレンジ継続がメインシナリオと見られます。
ただし、原油やイラン情勢に大きな変化があれば一気にブレイクする可能性もあり、引き続き注意が必要です。
GW明けの相場始動に向けて、市場参加者のセンチメント変化にも敏感に対応していきましょう。
広告:ブログで使用しているツールです

コメント