この記事では、
・今週のドル円相場の注目ポイントと注意点
・今週発表される主要経済指標
・PIVOT・OI・IV・オーダーブックから見た意識されやすい価格帯
について整理しています。
先週の振り返り
先週のドル円は米国とイランの停戦協議が長期化している影響から、
約159.10〜159.65円の狭いレンジでの推移となりました。
5月27日に公表されたPCEデフレーター(4月分)は、前年同月比+3.8%(コア+3.3%)まで加速した内容であった為、FRBの利下げ観測が後退したとされています。
またその結果、金利高止まりの傾向が見られた一方、実質可処分所得が減少し貯蓄率が2.6%と4年ぶりの水準まで低下したことで、景気減速の懸念も浮上しました。
今週の見通し・注意ポイント
今週は一方的なドル高・円安が進む局面ではなく、中東情勢を見極める展開が続くとみられ、今週も159円台を中心とした方向感の定まりにくい相場が予想されます。
市場動向:
金曜日の株式市場は主要指数が史上最高値を更新するなどリスクオンムードが強まりましたが、
為替市場は中東情勢への慎重姿勢を維持しています。
特に、イスラエルのレバノン地上作戦開始などの報道を受け、足元ではやや円安優勢の動きとなっています。

チャートは上から、米国債2年物利回り、米ドルインデックス、円インデックス、WTI原油先物、S&Pミニ先物、米ドル/円(各2時間足・5/14頃~6/1)です。
主な注意ポイント
円ショートポジションの積み上がり:
IMMのデータによると、円のショートポジションが約19年ぶりの高水準に達しており、これ以上の円安進行は政府・日銀による円買い介入警戒を一段と高める可能性があります。
(参考:外為どっとコム「FXモーニングコール」2026/6/1配信)
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今週の指標
・6/1 ISM製造業景気指数( 全米の製造業購買担当者へのアンケーを基にした指標)
・6/2 JOLTS求人件数
・6/3 ISM非製造業景気指数 (全米のサービス業の景況感指数。米国経済はサービス業中心のため、製造業以上に市場の注目度が高いことも多い。)
・6/5 雇用統計 (米国の雇用増加数・失業率・賃金をまとめた最重要指標)
雇用統計の見通し
5月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)が前回4月の+11.5万人から+8.5万人へ鈍化する見込みとされています。(tradingeconomics では+10万人程度の見込み)
ただし、ダラス連銀の試算する「失業率を悪化させないために必要なブレークイーブン雇用者数」は約3万人程度とされており、水準自体は極端に弱いものではないと言われています。
そのため、「雇用統計が予想前後で着地した場合、今後の市場の焦点は雇用よりもインフレ・物価動向へ移っていく可能性がある」と伝えられます。
(外為どっとコム 2026/5/30の記事)
以下の項目にも注目です:
・ISM価格指数:原材料などの価格の動向
・雇用統計(平均時給):賃金インフレの強弱(FRBの政策判断に直結)
テクニカル分析
ドル円 日足

チャート画像出典:TradingView
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PIVOT POINTは月計算を表示しています。
- R1 …. 160.913円
- PIVOT …. 157.969円
- S1 …. 156.286円
意識されそうなレート表
※6月1日13時時点の、PIVOT POINT、OI(オープンインタレスト)、IV、オーダーブック等のデータを基にした筆者独自の見解です。
・PIVOT POINTは週計算のレートを表記しています。
※参考情報であり、将来の値動きを保証するものではありません。
| レベル | 内容 |
| 160.64 〜160.29円 | 大口CALL建玉と戻り売り注文が集まるゾーン。 介入警戒も強い。 160.29円付近を上抜けるには強い材料が必要? R2:160.11 R3:160.58 |
| 160.11 〜159.79円 | 160円を突破するとショートカバーが加速しやすい ゾーン。 159.79円を終値で超えれば上放れの兆し? R1:159.67 |
| 159.75 〜159.55円 | 戻り売りが出やすいゾーン。 (先週戻り高値帯) ここを超えない限りレンジ継続と見る向きが多い。 |
| 159.35 〜159.23円 | 現在値付近の中心帯で上下攻防の拠点。 PIVOT: 159.21 |
| 158.96 〜158.77円 | 押し目買いの第1ゾーン。 ここを割れると158.50円台まで下落余地が広がる? S1:158.77 |
| 158.51 〜158.27円 | 週足のサポート帯。 割り込めば157円台まで調整する可能性。 S2:158.30 |
| 157.78 〜157.40円 | 中期的なサポート帯。 米株急落やリスクオフ円買いが強まらない限り到達 しにくい? S3:158.86 |
※免責事項
本記事は投資助言・売買推奨を目的としたものではありません。
相場は経済指標、金融政策、地政学リスク等により急変動します。
投資判断はご自身で行い、最新情報・チャートを必ずご確認ください。
まとめ
今週は中東情勢の進展と雇用統計をはじめとした重要指標が意識されます。
方向感に欠ける相場が続く中、159円台後半では戻り売りが出やすく、158円台では押し目買い期待が意識されそうです。
また、投機筋の円ショートポジションが約19年ぶりの高水準に達していることから、
介入リスクも踏まえて、柔軟な対応を心がけたい1週間となりそうです。
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